このブログで最近取り上げてる「シャツをオーダーで作るなら、一体どこがおすすめなのか!?」企画
いよいよ今回は実店舗でオーダーしてきました!
本当に気に入ったシャツって、実はなかなか見つからない件。
- 好みのシャツをいろんな店舗を回って探すのが大変・・・!
- だんだん「探すことにかける時間」がもったいなくなってきた
- いっそのこと作ってしまったほうが早い!
最近中村はこのような結論に達しておりまして、最近シャツをいくつもオーダーしています。
決して羽振りがいいかと言うとそういうものではなく、見た目に投資をする。気分が上がるものを纏いたい。そんなイメージ。
というわけで、初めて実店舗でシャツをオーダーした顛末を今回の記事にしてみました!
記事概略
- 麻布テーラーでシャツをオーダーしてきた。
- 一番最初にオーダーするならやっぱり実店舗が一番
- ネットでオーダーするよりもはるかに楽ちんだった。
今回の舞台はこちら。
今回お邪魔したのは麻布テーラーの梅田店。
http://www.azabutailor.com/shop/umeda/
店長の木山さんに、取材のご相談や当日の応対など何から何まで親切に接していただきました。
木山さん
それと、ファッションブログの編集長をされているやおき君にも当日お手伝いをいただきました。
やおきくん
~服を売らない店員さんの~初心者ファッション塾
まずは生地選びからスタート!
「オーダーシャツを作りたいのですが、、、」と切り出すと、最初に生地のサンプル集を渡されます。
それをパラパラとめくりながら、どんなシャツを作りたいかを空想を膨らませながら選びます。
スタンダードな生地から、柄の入った面白いものまで様々。
パラパラと生地をめくるやおきくん。
「自分の作りたいイメージが沸いてないと、時間がかかりますね〜」
そうなんです。
まずここですごく迷います
今回は夏用のリネン素材を作りたかったので、こちらの生地にしました!
うーん。これだなぁ。の図
襟の形を選びます。
生地が決まったら、次は襟の型を選びます。
カジュアルなシーンであればボタンダウンが多いのですが、中村が今回所望したものはカッタウェイ(ホリゾンタルとも言うそうな)。
(参考)
「夏にさらりと着こなしたい。下は海パンやハーフパンツで程よく(だいぶ?)リラックス抜けた感じを演出したいんですよね」
(まさしくこんなイメージ。というかこれ)
そんな風にこちらのイメージを伝えると、「それでしたら、、、」といくつかのパターンを提案いただけます。
各パーツパーツの成り立ちやルーツなんかも教えてくださるので、結構勉強になる、、、。
そのあとはカフ(手首の周り)やポケットの有無を。
「カジュアルづかいで」「極力シンプルにしたい」という自分の軸をある程度決めてリクエストすると「それならこういったものがオススメですね」と優しくリードいただけます。
おかげでこの辺はサクサクと進みます。
オプションの細かな装飾を選びます。
続いて細かなオプションの選択。
「これは何ですか?」「どういう意味合いがあるのですか?」と、わからない部分についてはその都度聞いて、私の目指すスタイルに合うかどうかを判断。
「シンプルに」をモットーにしたいので、前立ては目立たないスタイルに。
ボタンはプラスチック製ではなく、貝の厚みがあるボタンに。
「やっぱり、、、せっかくなので貝ボタンがいいですね〜」とお伝えすると、「分かりました!」と気のせいか木山さんの反応度合いも一段上がります。
ぱっと見素人だとプラスチックも貝ボタンも違いが分からないのですが、木山さんのように毎日たくさんのお洋服に触れる機会が多い方は「見たらだいたい分かる」んだそうな。
採寸。プロがサイズを測ってくれるのでとても心強い。
一通り生地やオプションを選び終わったら、いよいよ目玉の採寸です。
まずは肩幅や胸囲を測定。
測定結果をもとに、お店のサンプルを試着させていただきました。
まずは肩・胸回りのフィッティングを合わせていくんだそうです。
着丈は来店時に来ていたシャツに合わせる形でお願いしました。
ウェスト周りは、、、デフォルトだと少しシャープすぎる気がする、、、
スッキリと着るよりも、ふわっと着たい。
何せ、夏にカジュアルに着る想定なのです。
うーん。
うーん。
悩む。
自分だけにしか分からないビミョーな感覚の部分。
別のサンプルを着させていただき、「これで!」とカチッとはまる感触を確かめます。
袖の長さや、手首周りの大きさもかなり細かく調整いただきました。
「手首周りがブカブカだと、袖が下に落ちてきてしまうので、ここは意外と重要なポイントなんです」
また「片腕は時計を召されることが多いと思いますので、手首周りのサイズも左右で変えることもできますよ」
とのこと。
こういう仕上がりにするのか、
こういう風にするのか。
たかが袖、されど袖。
うーん。
迷う!(笑)
結局、「何もつけずに着た時に左右で着心地に違和感があったら嫌だ」という理由で仕上がり寸法を同じにしてもらいました。
最後に、裾の形状の仕上げを選び、フィッティング完了!
私だけのオーダーシートです。
まじまじと見せていただいたく。結構細かくあちこちに数字が書かれていて、どこがどうなのか読み解くのが大変。
「採寸結果をチェックして、別のところでオーダーしようかな」なぁんてセコイ考えも一瞬頭をよぎったのですが、パッと見てどこがどの数字か抑えるのは大変なのでやめておいたほうがよいかなと(笑)
せっかく店舗に足を運んで細かく測っていただいたのですから、何でも自分でやろうとせずに、お店の方を信頼するのが精神的にも良いかと思います。
ぶっちゃけ色々聞いてみた。
せっかくなので、素人目線で木山さんにいろいろ聞いて見ました。
Qどんな方がオーダーシャツを求められるのでしょうか?
Aほとんどの方がビジネスマンで、お仕事で使われるシャツのオーダーが多いです。今回の中村さんのように、カジュアル用途のオーダーは少ないですね。
Qお客様の満足度はいかがですか?
Aおかげさまで毎年お客様が増えており、ありがたい限りです。年々、お客様のニーズがだんだんと多様化してきていることを実感しており、それに応えられるよう頑張っています。
Qどんな方にオススメですか?
Aスーツを着慣れてきて、自分の着こなしの好みやスタイルがだんだんとはっきりしてきた方ですね。
Qずばり、麻布テーラーの売りとは何でしょうか?
A「お客様との会話を大事にする」というのが当社の方針でして、会話を密にしてニーズを汲み取る、お客様が目指したいスタイルに近づける提案をする。こうしたところをモットーにしております。
Qオススメではない方は?
A既製品でサイズがぴったり合う方は、そちらをお買い求めいただいた方が良いと思います。既製品に何かしら不満点や要望がある方にこそ一度相談いただきたいですね。
Q木山さんはどうしてこちらで働かれることになったのですか?
A元々は大型の紳士服店に勤めていたのですが、自分で一度スーツをオーダーした時のはおり心地が今までと全く違ったのです。その時の感覚は今でも印象に残っていまして。やはり自分の「好みやスタイル」がはっきりしてきて、自然な流れで今に至りました。
Q良いシャツかどうかは見て分かるのですか?
A毎日お洋服を見ている仕事柄、何となく分かりますね。シャツよりもスーツの方が分かりやすいですが、生地感であったり、肩周りのフィット感であったり、デザインやボタンなどの凝り具合であったり。。。
Qこの機会に、何かお伝えしたいメッセージはありますか?
Aスーツやシャツへのこだわりを持ってくれる人が多くなると嬉しいですね。日本人は海外と比べてもまだまだファッションに疎いのが正直なところです。ジャケットにチーフを刺して颯爽と歩く、そんな風におしゃれを気軽に楽しめる方が増えると素敵ですね。
Q興味がある方に一言お願いします。
A一度お店に入ったら、一度で買わなければいけない。ということはありませんので、お気軽にご相談ください。何回か当店を訪問されて、既製品を扱うショップをいくつも巡られて、最後に当店でオーダーされる。そんな風にお買い上げいただくまでの過程を大切にされるお客様のごく普通にいらっしゃいます。
注文&取材を通してわかった、麻布テーラーの魅力
・・・ということで、麻布テーラーでシャツをオーダーしてきた一部始終をお届けしました!
- 何と言っても、採寸が超楽チン!
- 作りたいスタイルを伝えると、それに合うデザインやパターンを提案してくれる!
やはり何百人、何千人と接客されたプロの方にやっていただくオーダーはとっても安心。
こう、、、なんと表現したらよいのか、、、イメージしているものを一緒に創り上げていく過程というのでしょうか。そんなテンポの良い流れがとても楽しかったですね!
どうもありがとうございました!