自然でユルイライフスタイル

フリーランスとして活動するブログの先生がライフスタイルや雑記を気の向くままに、したたかに。結局のところ人間は美しさを求め、自然体を追求し、上手い飯を食う!それが一番幸せになれるんだ。そんなヒントをお届けできたらと思います。

(越前がに)せいこガニの剥き方、捌き方、おいしい食べ方

私の実家は福井県。福井と言えばこの季節は「カニ」です!

f:id:sunooo:20161123205406j:plain

「福井県民はカニを素手で剥ける」という噂があるのだとか!?

というわけで、カニ漁が解禁されたので、実家に帰省したついでに越前ガニを仕入れてきました。

せっかくなので、我が家のさばき方をシェアしてみたいと思います。

記事概略

  • 今年もズワイガニ(越前ガニ)の量が解禁された
  • 実家に帰ったついでにせいこガニを買ってきた
  • 素手の捌き方を伝授する。

スポンサーリンク




カニ漁が11月頭に解禁!運良く越前かに祭りと帰省の日程が合う

妹に第一子が生まれたので、お祝いを兼ねて実家にプチ帰省していたのですがSNSを眺めていると「越前かに祭り」がちょうど開催されているとのこと。
f:id:sunooo:20161123205848j:plain

ということで、買ってきました。

せいこがにとは?

せいこがに(地域によって、せこガニ、せい甲ガニなどとも呼ばれるそうです)とは、ズワイガニのメスのこと。
f:id:sunooo:20161123210127j:plain
地元民が好んで食べる珍味なのです。なんといってもカニなのに値段がお手ごろ!

福井県民は本当に素手でさばけるのか、試してみましょう。

食べない部分は「がに」だけ。安心して捌いてOK

カニを捌く人が一番気にするのって「どこが食べれて、どこが食べられないか」の見極め。

f:id:sunooo:20100109193919j:plain
http://momo444.at.webry.info/201001/article_4.html

この三角のビロビロした部分だけ手でむしり取ってあげれば、あとはほとんどすべての身を食べることができます。

ちなみにうちのじいちゃんはこのガニですらも食する猛者だったとか。
そのぐらいせいこがにが好きすぎて、食べ過ぎてお腹を壊したこともあるそうな。

ガニは蟹のエラ部分ですので食べても毒では在りませんが・・・・・・・・・・。
不純物などが含まれる場合があるので、食べない方が良いそうです。
https://matome.naver.jp/odai/2138674512927061901

越前ガニのむき方、食べ方

youtubeにも捌く動画がいくつか上がっているのですが、我が家の方法はかなりポップな方法。いわゆる庶民派スタイルです。
さばいている動画を撮影したのですが、どうせなら調理しながら見やすいように!ってことで作業のパートパートをGIFにしてみました。

外側(オレンジ色の方)の甲羅を外します。
f:id:sunooo:20161123223535g:plain
甲羅の中はすべて食べられます。また、この甲羅を盛りつけ用に使います。
※捌く順番もいろいろと流派があるのですが、カニの仕組みがわかりやすい剥き順にしています。

顔の部分を指で押しつけ、外します。
f:id:sunooo:20161123223602g:plain
ここにもたくさん身がついているので取り出しましょう。

胴体の中央に、内子と呼ばれるオレンジ色をした卵と、カーキ色っぽいカニ味噌がありますのでそれを取り出します。
f:id:sunooo:20161123223646g:plain

胴体の左右にガニと呼ばれるヒダヒダがあるのですが、これだけは食べません。手でむしり取ります。
f:id:sunooo:20161123223706g:plain
※すでにボイルされた状態なので、生肉と違って素手で触っても大丈夫です

裏側に、外子と呼ばれる茶色い卵があるので、取り外します。
f:id:sunooo:20161123223742g:plain
筋がついているので、手で筋を取り除きます。だいたいでOKです。(アジの刺身についている小骨みたいな感じで、食べてる最中に筋をペッてできるので)

外した外子の殻の下部に、内子が残っているので押し出します。
f:id:sunooo:20161123223815g:plain
胴体の下部も内子が詰まっている部分なので取り外して内子を押し出します。

これで卵(外子、内子)、味噌は取り出しました。
あとはカニの身を取っていく作業になります。

胴体を真っ二つに折り、足を取り外します。
f:id:sunooo:20161123223915g:plain
胴体部分はあとでかじりついて身を食べるので、取っておきます。

※他の動画では、包丁でオモテウラにスライスしたり、すりこぎ棒を使って身を押し出す方法もあるそうです。

我が家ではこの部分をほじくるのがとてもとても面倒なので、下の図のように奥からガブッとかじりついて身を食べます。
f:id:sunooo:20161123233155j:plain

足の内側(色の白い方)が殻が薄くなっているのでそこに包丁を入れ、縦二つに折ります。
f:id:sunooo:20161123224043g:plain
箸でほじくると身が取り出せます。

※こちらも、すりこぎ棒や足の爪を使って身を押し出したりする方法もあるそうです。
普段は包丁も使うのが面倒なので、付け根より1cmほど離して足をちぎり、かじりついて食べてます。

f:id:sunooo:20161123233444j:plain
身を盛り付けて、完成!
f:id:sunooo:20161123224238g:plain

いかがでしょう?
見栄え良く盛り付けるには多少の道具(包丁、箸)があると便利ですが、ほんとに素手だけでせいこがにをいただくこともできちゃいます。

おすすめの食べ方「すし酢と白ご飯」

そのままでもほんのり塩が効いていますが、我が家のおすすめのタレは、「すし酢」

三杯酢を調合したりしても良いのですが、すし酢なら普通にスーパーに売っているのでお手軽なんです。
f:id:sunooo:20161123224531j:plain
白ご飯に合うこと間違いなしです!お酒が進みますよ!

ちょっと身が残ってもったいない!という方もご安心ください。
f:id:sunooo:20161121213832j:plain
剥いた後の殻は、茹でてあげることで良い出汁が取れます。卵を落としてかに玉スープもよし。カニ雑炊にしてもよし!

www.youtube.com

というわけで、福井の冬のグルメのご紹介でした。

せいこかにの旬は年内いっぱい。遅くなればなるほど値上がりする。

地域にもよるのでしょうが、せいこがにの漁は毎年年内限りの期間限定だそうな。
これから年末年始に向けてどんどん価格が上がってきます(昨年スーパーで市価を定点観測しました(笑))ので、お試しになりたい方はお早めに動き出されるのが良いです。

地元の人ならみんな知ってる冬のグルメ。値上がりすると嫌だからあんまり知られたくないんですけど、やっぱり良いものはいいからシェアしちゃいました。
ぜひ一度食べてみてください!

年末の年始の贈り物にも喜ばれますよ!