これが地方の実態です。
少し早めの夏休みをいただいて、うちの家族の生まれ故郷に久しぶりに顔を出してきました。
人口が4桁行かない絶賛過疎化進行中の某村では、ローンをとっくに返し終わって、家の始末までを考えざるを得ない状況に置かれています。
記事概略
- 過疎化ハンパ無い。
- 捨てる神あれば・・・
スポンサーリンク
江戸から続く築100年超の古民家
この家はなんと、江戸時代から代々続くお家とのこと。確かに、至る所が気合い入った作りなんです。
写真にはありませんが、家の中の梁は真っ黒だったり、いつからあるか住んでいる人すらはっきりと分からない自前の井戸があったりと。
コケの生えた石垣。めちゃくちゃ風情がある。
気合いの入った家の裏側。話を聞くと、もうだいぶ木が腐ってきており、手を加えようにもかなりの費用がかかるとのこと。
併設の蔵。土壁に漆喰という激レア素材。これもだいぶキテるなぁ。
蛇口をひねると出てくる井戸水。軟水でごくごく飲める。ホンモノのミネラルウォーターですよこれ。
このかなり気合いの入った古民家。見方によってはたまらなくそそる人って居るはずなんですよね。
でも、住んでいる方も、「直してまで住まない」なんてことをおっしゃってるわけなんです。
てことは、古くてどうしょうもないマニア向けの家が格安で手に入るんじゃ?
話は変わり、最近ネットをにぎわした35年ローン問題。
私はどっちかというと「確かにそんなにローン組んでもね。というか、人口の比率からしたら絶対に家が余ってくるはずだから、『家あげる』って人いるんじゃね?」という派。
幸い?私もDIYスキルはそれなりに持ち合わせているので、基礎とか躯体がまともであれば、だいたいのことは出来ちゃいそうな気がしていたりします。sunooo.hateblo.jp
最近読んだこちらの本でも、
オモシロいとおもったのは「いい感じの家(土地付き)が20万円で売ってもらえそうだったから使い道は決まって無いけどとりあえず買っておいた」みたいな話をちょくちょく耳にすることだ。家ってそんな値段で買えるんだ・・・都会とはまったく世界のルールが違うのを感じる
フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方posted with amazlet at 15.08.12伊藤 洋志 pha
東京書籍
売り上げランキング: 83,984
なんてことが書いてあって、まさにこれを地で行くような状況だったりするのです。
古民家の使い道を考えてみる。
例えば、
- とにかく使わないものを処分してギャラリーやカフェにする
- 田舎暮らし体験ゾーンとして貸し出す
- 温泉掘ってみる
- 静かで涼しい場所にあるので、創作活動の籠もり場所にする
などなど・・・
実現するかどうかは別として、アイディアはいくつか出てくるのですが、いかんせんやっぱり人通りが無いとどうにもならんですね。
というわけで、雪山田は「家」をこんな風に捉えてるよ。
備忘録的に考えを綴っておきます。
家は確かに欲しいけど、好き勝手できる基地的な位置づけかな。
死ぬまでどこかに骨を埋める!ってわけじゃなくて、何となくここ住み心地がいいからちょっと暮らしてみる。という環境です。
なので特別に大きなお家は必要ない。
あぁでも、どうせなら
- 家庭菜園が出来るちょっとした畑があったり
- バンドできるスペースがあったり
- 全自動麻雀卓があったり
- 温泉と海と雪山が近かったり
- いい感じの芝生と庭園でティータイムとかBBQできたり
- 外壁は足場組まなくても自分で何とかできそうな平屋だったり
なんてのがあると最高だったりします。
仙人みたいな暮らしをするつもりは無い。やっぱり人(同世代やちょっと先輩・若手)との交流は欲しい
ある程度オープンな環境ってやっぱり必要だと思うんです。
夏だと海。冬だとスノボ。ときどき旅に出かけて、ときどき都会に遊びに行って。とかってかんじの。
1箇所に留まる必要も無く、あっちこっちふらふらしても良いのかな。と思ったり。
自分だけのモノにせずに、シェアする前提で家を持つのもアリですよね。
スポンサーリンク
「この家イラね!」って人と「欲しい!」って人のマッチング、どうにかならんかね
で、私のような考えを持つ者にとっての最大のネックは「どうやって物件をマッチングさせるか。」という点なんです。
私もいちど中古の戸建てを不動産屋さんに見に行ったことがあるのですが、よさげな物件でもやっぱり価格が折り合わず。そうそう良い買い物はできないんですよね。
こういうミスマッチな状況がうまくかみ合うような仕組みができるといいなぁと思っています。
うーん、もったいない。この古民家も、良いモノ持ってるんですが今ひとつ。。。
これが雪山の近くだったら言うこと無いんですが。好きにして良いよ!って言われても、これ単発だとやっぱり厳しいのかなぁ。
なんてことを考えた夏の一コマでした。
こういう「家」の捉え方があるってことも参考程度にしていただけたら幸いです。
関連記事
スポンサーリンク