今の私の考え方の基本となっている一つが「時の試練」という言葉。
なんだかストイックそうなワードでしょう!?
この本に書いてある一言です。
思考の整理学
私の人生を変えた一冊。初版はなんと1986年!わたし3歳です。
アマゾンを見ると200件を超えるレビューが付いている超オススメ本。
先日立ち寄った本屋では、特集コーナーが設けられていました。今は新生活フェアですから、タイミングがちょうど良いのでしょう。
簡単に紹介してみます
20代中盤の頃、一時期(今もですけど)ライフハック系ブログを読みあさっていたときに、偶然この本の存在を知りました。
なかなか仕事が思うように行かない時期で、どうにかして効率化したい。頭を良くしたい。要領よく考えたい。うーん。うーん。と悩んでた当時の自分にとって雷が落ちるぐらい衝撃を受けたことが印象に残っています。
主なコンテンツはだいたいこんな感じ(他にもたくさんあります)。
- グライダー
- 朝飯前
- 発酵
- 手帖とノート
- 時の試練
- 捨てる
- しゃべる
- 三上、山中
- コンピュータ
その中で好きなフレーズが「時の試練」
簡単に言うと、時間による風化作用はかならずあって、その経過に耐えた情報こそ優れたもの。いろいろ思いつくかもしれないが、忘れてしまう情報ってのはその程度のもので、ずっと印象に残っている物ほど大事なことなんだよ。どんどん忘れなさい。
ということです。
思考の整理本で「忘れろ」ですからね。すっと肩の力が抜けました。自然でいいんだ。と。
一時の思いつきは、いかにもすばらしい。
しかし、しばらくして、見返す。ほんの10日か2週間しかたっていないのに、もう腐りかけているのがある。
ノートへ移すのはいわば第一次の時の試練にパスしたものである。
これも、しばらくして再検討すると、やはり面白くなくなってしまうものが出てくる。これが第二次の時の試練である。
ここを通り抜けたもの(興味・着想)ならば、かんたんに消えたりするはずが無い。
こうやって時の試練をどんどんくぐらせて、ごく僅かに残った物こそが、自分にとって大事なことなんですよ。ということが説かれています。
欲しいものリストやブログに応用できるよ!
例えば欲しいもの。私の場合は
- 何か新しい気になる物を見つけた→アマゾンの欲しいものリストにどんどん突っ込む
- 昔からずっと欲しい→エクセルや手帳などに書き連ねていく(見積もり金額付きで!)
こうして、何週間か何ヶ月か後に見返すと、「あ、これはそんなに要らないことがわかった」「何年経ってもこれには胸がときめく!」というのが出てきます。
そのうち、タイミング良く巡り巡って「今だ!」って時がくるので、そのときに欲しい物を買う。それで後悔することは・・・考えてみると無いような気がします。
ブログネタも
良いネタを思い浮かんだらとりあえずメモメモ。
- 通勤途中
- お風呂
- トイレ
- 枕元
よいアイディアが浮かぶのはだいたいこの辺です(これも思考の整理学に書いてある)。
あちこちにメモを置いて、書いて、週末に整理する。今はそんなスタイルを取っています。
そうすると、頑張ってブログを書こう!と思わなくても自然と良い発想が集まってくるのです。バラバラと思いついていても、ある日突然カタカタチーンと、自然と良い形で煮詰まってくる。こんな感じです。
大事なことは、意外と時間が解決してくれる!
こういった「あえて時間をかける」という時間の使い方も、ユニークなようで理にかなっているみたいですね。
時の試練。なんか武者とか格闘家っぽいストイックそうな響きも◎なのですが、なにより、自然に任せて上手くいくというのがカッコいいじゃありませんか!